サーバー・ドメインの移行(移動)をする際のSEO検索結果の順位に関わる影響を解説
Webサイトを運営中になんらかの理由で、サーバー(Server)・ドメイン(Domain)を移行しなければならない場合に、今までの検索順位が低下してしまうのか。また、ドメインに関しては、ドメインパワーというドメインが持つ検索結果に大きく関係してくる力は、どうなってしまうのかを説明していきたいと思います。
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サーバー移行(変更)の場合
自社Webサイトやブログを運営していると、サーバーの移行を1度は検討した事があるのではないでしょうか?
ホームページなどの大幅なリニューアルに伴い、
サーバー料金の見直しや、サーバープランの変更など。
サーバーを変更する際の基本的な手順
サーバーを移行するときに、最も注意しなければいけない事は、ホームページが見れない状況を作らない事。サーバー移行している最中も常にホームページが表示していなければ、新規訪問ユーザーを逃してしまう事になってしまいます。
まず移行する前に、移行先サーバーの仕様を確認。
移行先サーバーの要件を確認し、自社ホームページの仕様が移行先でも使用ができるのかを確認してから作業を行います。
新規での移行先サーバーが利用可能になったら、旧サーバーと新サーバーの両方を使える状態にしておきます。新・旧両方のサーバーが動いていることを確認できたら、新規サーバー側の手順に従って移行させます。移行が完了して、新しいサーバーの自社Webサイトの閲覧が確認できたら、旧サーバーを解約といった流れが一般的な流れとなります。
サーバー移行に関する検索順位の影響
移行させるホームページが常に表示されている状況で、移行させる事が出来れば、SEO検索結果に影響が出る事はないです。
ただ、注意するべき点は、旧サーバーと新サーバーの仕様の違い。回線が極端に遅くなったり、早くなった場合には多少の影響があるとされています。しかし、この場合は、1~3日以内ですぐにGoogleの評価は以前と変わらず検索結果に表示されるようになります。
サーバーだけの移行の場合は、正しい順序で行えば直接の検索結果への問題はないでしょう!
ドメイン移行(変更)の場合
続いてドメイン移行の場合です。
結論から言うと、もろに影響を受けます。
ドメイン変更はデメリットの方が多いです。それを理解した上でドメイン変更を行ってください!
ドメイン移行がメリットになる場合もある
①ドメインペナルティの場合
ドメインの変更がプラスに動く場合もあります。その理由は、ドメインがペナルティを受けている場合。ガイドラインに違反している場合や、不自然な外部からのリンクがある場合などは、ドメインにペナルティが付いている事があります。このように、ドメインにペナルティがある場合は、検索順位が上がりにくいですし、常に圏外の判定となってしまっています。この場合はどんなに頑張っても良いWebサイトを作りあげる事が困難となってしまうので、新規ドメインの取得をした方が早いです。
②流入元が検索結果ではないサイト
ホームページに訪問してくるユーザーがSNSからの流入や、直接ダイレクトで訪問されているサイトの場合は、ドメインの変更で影響はありません。このような場合はドメイン変更(URL変更)を事前に知らせることが可能なので、前もって伝えていれば問題ないでしょう。
また、会員制などの場合もドメイン移行は関係ないです。あくまでもドメインの変更で影響してくるのは検索順位ですので、リニューアルをしたい場合に検索流入を求めなければ、新しいサイトとしてホームページを覗いてくれるユーザーも多くなる場合があるのではないでしょうか。
ドメイン移行に関する検索順位の影響
ドメインの変更は、URLが変更されるので新規サイト構造と同じ扱いになります。
ドメインには、ドメインエイジ(ドメイン年齢)やサイトパワー・ドメインパワーという言葉も存在するほどにSEO検索順位に大きな影響があります。ドメインを変更した場合は、今までと同じように検索ユーザーからの流入があるように元通りに戻すまでは、ある程度の期間が必要となってきます。しっかりと、一から基盤を作ってサイトを作りあげる必要があります。
企業サイトは、通常の個人サイトなどに比べると上位表示されやすいと言われているので、ドメイン移行してもそれほど時間はかからずホームページを元通り作ることができるとも言えます。
ドメイン移行する場合の解決策
ドメイン移行に関して上記で長々と説明してきましたが、検索評価を下げずにそのままサイト評価を受け継がせる解決策があります。それが『リダイレクト処理』を行う方法。
リダイレクトとは、Webサイトでよく見かける「このサイトは移動しました」「自動的に切り替わります」といった表示処理(転送)をすることです。
正確には『301リダイレクト』『302リダイレクト』の2種類が上げられます。
■ 301リダイレクト
新しいドメイン(URL)を使用する場合は、こちらの『301リダイレクト』。ドメインを変更して、新しいURLに転送処理を行う場合がこちらの方法となります。
■ 302リダイレクト
一時的に転送させる場合は、こちらの『302リダイレクト』。一時的に転送処理を行って、再度旧ドメイン(URL)に戻す場合などはコチラの302でOKです。
ドメイン変更時に使用するリダイレクトは「301」「302」
「301」「302」リダイレクトの設定方法は、契約しているサーバーによって設定方法が異なります。
契約しているサーバーで設定を確認して下さい!
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リダイレクトを使用する際の注意点
新たなドメイン(URL)を使用する場合は(301リダイレクト)を使用しますが、転送させている限り旧ドメインを生かしておく必要があります。
旧ドメインのページに「5秒後に移動します」などの表記を記載する為。
いつまで旧ドメインを使用し続けるべきなのか問題ですが、理想は永久がです。しかし、費用もかかってくるので、状況を見ながら新ドメインに影響がなければ解約を検討する方法が良いです。
また、Google公式で発表しているように、どちらの『リダイレクト』を使用してもPageRank(SEO検索結果)に影響を及ぼすことはないです。
ネット上などでは「302リダイレクト」はSEOに悪影響を及ぼす。また、業者の人でさえも同じような事を言っていた方もいましたが、無いですのでご安心を!

サーバー・ドメイン両移行(変更)の場合
サーバーとドメインを両方移行する場合
上記で記載の2パターンが該当します。
サーバー・ドメイン両方の影響が出てきますが、適切な手順と方法で移行(変更)すれば問題ないです。設定方法を間違えると全て0からスタートとなってしまう場合があることを理解した上で、移行処理を行いましょう。
まとめ
サーバーだけ移行の場合は、(新サーバー・旧サーバー)を設定し、ホームページが常に閲覧できる状況をキープ出来ている事を確認して移行させること。
ドメイン移行する時は、必ず「301 or 302 リダイレクト」を設定すること。
サーバーとドメインの両方を移行(変更)する場合は、正しい手順で行うこと!両方ともに正しい手順で設定を行えば、思い通りのWebサイトを作成する事が可能です。SEO評価がリセットされてしまうと今までの結果が引き継がれない大惨事となってしまうので、要注意です!
基本的には、ドメインもサーバーも同じ場所で取得しといた方が、後々設定などがしやすいメリットがあります。
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